乳幼児のお子さんは、お腹がいっぱいだと薬を飲んでくれないので、食前や授乳時に飲ませると良いでしょう。大人の場合と違って小さなお子さんの場合、食事とのタイミングをあまり厳重にする必要がありませんので、たとえ食後の指示になっていても、だいたいは食前などの空腹時に飲ませても問題ありません。 むしろ、満腹になってしまって、薬を飲まないことの方が問題です。 食事に関係なくお子さんの飲める時に、間隔をあけて飲ませてください。
1日2回の薬は、朝と夜の12時間毎、1日3回の薬は、起きている時間の3等分、たとえば朝の8時頃、昼の2時頃、夜の8時頃の3回が理想的です。
しかし園や学校で飲めない場合には、行く前と帰ってから、寝る前の3回飲ませるという方法もあります。
ただし、重症のときや、これにあてはまらない薬もありますので、医師・薬剤師に確認しておくと良いでしょう。
基本的には、少量の水かぬるま湯に混ぜて、飲ましてください。
混ぜてから時間が経つと苦味が出たり、効果が下がってしまう薬もあるので、飲ませる直前に、飲みきれる量の水に混ぜることがポイントです。
お薬によっては、グレープフルーツジュース・オレンジジュース・スポーツ飲料 などに混ぜると苦味が増すものもあります。何と混ぜると良いか、また、飲ませ方の工夫も薬剤師と相談すると良いでしょう。
赤ちゃんの場合、ミルクに混ぜて飲ませるのは避けてください。ミルクに薬を混ぜると、ミルクの味が悪くなって、赤ちゃんがミルク嫌いになることがあります。赤ちゃんの場合、少量の水・ぬるま湯・シロップなどで練ってお団子状にして、清潔な指で上あごや頬の内側に塗ります。その後、水やミルクを飲ませると良いでしょう。また、スプーンやスポイトを使って口の奥のほうに流し込むのも良いでしょう。
薬を飲んだ直後、すぐに吐いてしまった場合や、飲んだ薬を全部はいている事が目で見て確認できれば、もう一度同じ量を与えてもかまいません。
しばらくたっているなら、続けて飲まずに次の薬の時間まで待ってください。
30分以上たっていれば、ほとんど吸収されていると考えてよいでしょう。